証拠保全撮影は、写真の技術さえあれば誰でもできる撮影ではありません。撮影スキルとは別に、「証拠保全という手続の性質を理解しているか」が、現場対応を大きく左右します。

この記事では、証拠保全に不慣れな撮影者に依頼した場合に起こり得ることを整理しながら、なぜ証拠保全撮影には経験が必要なのかを解説します。

証拠保全撮影は通常の出張撮影とは違う

出張撮影と聞くと、記念写真、イベント撮影、商品撮影、施設撮影などを思い浮かべる方が多いかもしれません。これらの撮影では、撮影者がその場の状況を見ながら、より良い構図やタイミングを判断していくことが求められます。

しかし証拠保全撮影では、求められるものが大きく異なります。後日、資料として確認されることを前提に、決められた対象を、必要な範囲で、正確に記録することが目的です。撮影者の創意工夫よりも、手続の趣旨を踏まえた確実な記録が重視されます。

そして見落とされがちですが、証拠保全には「撮影の前後にある手続上の注意点」があります。この部分を理解しているかどうかが、通常の出張撮影との大きな違いです。

証拠保全手続の必要性や進め方、撮影対象の法的な扱いについては、法律事務所・ご担当弁護士またはご依頼者様にてご確認ください。本記事は撮影業務の観点から、依頼先選びの参考となる情報を整理したものです。

不慣れな撮影者が起こしがちなこと

証拠保全に不慣れな撮影者に依頼した場合、撮影技術とは別のところで問題が起こることがあります。代表的な例が、撮影先や相手方への事前連絡です。

証拠保全の撮影では、撮影先となる施設や相手方に、撮影者が事前に直接連絡を取ってはいけない場合があります。ところが通常の出張撮影に慣れた撮影者は、「当日スムーズに入れるように」「場所を確認しておこう」と考え、良かれと思って撮影先へ事前に電話を入れてしまうことがあります。

たとえば、当日に道に迷ってしまい、撮影予定の施設へ「これから撮影に伺う者ですが」と連絡を入れてしまう、といったケースです。撮影者本人に悪気はなく、むしろ丁寧に対応しようとした結果であることも少なくありません。

このようなことは、撮影スキルが高い人でも起こり得ます。

原因は技術不足ではなく、「証拠保全という手続の特性を十分に理解していなかったこと」にあるからです。

証拠保全は、相手方に手続を事前に知られないことが前提となる場合があります。撮影者が撮影先へ事前接触してしまうと、手続の趣旨に影響する可能性があります。

なぜ「事前に説明した」だけでは足りないのか

こうした問題は、依頼する側が事前に注意点を説明していても起こることがあります。

証拠保全が初めての撮影者にとって、「撮影先に事前連絡してはいけない」という指示は、普段の習慣とは正反対のものです。通常の出張撮影では、現地と事前に連絡を取り合うことがむしろ自然だからです。

説明を受けて頭では理解していても、当日の現場で予定外のことが起きると、普段の習慣がとっさに出てしまうことがあります。道に迷う、時間が押す、入口が分からない、担当者が見つからないといった場面では、通常の撮影業務であれば「現地に電話する」という判断になりやすいからです。

証拠保全撮影では、説明を受けたかどうかだけでなく、
通常の撮影と違う動き方ができるかが重要です。

つまり、証拠保全撮影では「説明を受けたかどうか」だけでなく、「証拠保全の現場を理解しているか」「通常の撮影と違う動き方ができるか」が重要になります。

撮影技術だけでは防げない失敗がある

証拠保全の現場では、撮影技術以外にも、不慣れだと対応が難しい場面があります。代表的なものを整理します。

  • 撮影先や相手方への事前接触をしてはいけない場面で、つい連絡してしまう
  • 誰の指示に従って撮影すべきか分からず、自己判断で進めてしまう
  • 撮影対象が多いときに、優先順位をつけずに撮り進めてしまう
  • 限られた時間の中で、撮影漏れが出てしまう
  • 独特の緊張感のある現場で萎縮し、本来の力を出せない

これらはいずれも、撮影機材の性能や写真の腕前だけでは解決できません。証拠保全という手続がどのように進み、撮影者にどのような振る舞いが求められるのかを理解していて、はじめて防ぎやすくなる問題です。

だからこそ、証拠保全撮影を依頼する際は、「きれいに撮れるか」だけでなく「証拠保全の現場を分かっているか」という視点が欠かせません。

依頼先を選ぶときに確認したい視点

証拠保全撮影の依頼先を検討する際は、次のような点を確認しておくと、当日のトラブルを避けやすくなります。

POINT

証拠保全の現場経験があるか

一般的な出張撮影の実績だけでなく、証拠保全や法的手続に関連する撮影の経験があるかを確認します。

POINT

手続上の注意点を理解しているか

事前接触の可否、指示系統、撮影対象の扱いなど、証拠保全特有の注意点を踏まえているかを確認します。

POINT

事前の情報共有に応じてくれるか

撮影対象や現場条件を事前にすり合わせ、当日の進め方を確認する姿勢があるかを確認します。

これらは、撮影料金の安さだけでは判断できない部分です。証拠保全は、一度の手続が後の手続に影響することもあるため、価格だけでなく「確実に進められるか」を重視することをおすすめします。

Goofitが大切にしていること

Goofitでは、証拠保全や法的手続に関連する撮影について、撮影技術だけでなく、手続上の注意点を踏まえた対応を大切にしています。

具体的には、撮影先や相手方への事前接触を避けること、当日の指示系統を守ること、撮影対象を自己判断で省略しないことなど、通常の出張撮影とは異なる点を撮影前に確認したうえで現場に臨みます。

撮影対象や現場条件について事前に共有いただくことで、当日の対応方法や必要な機材を確認し、できる限りスムーズに撮影を進められるよう準備します。

Goofitでは、撮影・記録業務をサポートします。

証拠保全手続の進め方、撮影対象の法的な必要性、資料の使用可否などの法的判断については、法律事務所・ご担当弁護士またはご依頼者様にてご確認ください。

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まとめ

証拠保全撮影は、通常の出張撮影とは異なり、撮影技術だけでなく、手続上の注意点を踏まえた現場対応が重要になります。

不慣れな撮影者の場合、良かれと思って撮影先へ事前連絡してしまうなど、撮影の上手・下手とは別のところで問題が起こる可能性があります。

Goofitでは、証拠保全や法的手続に関連する撮影について、現場での振る舞いや指示系統にも注意しながら、撮影・記録業務をサポートしています。

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